土木事業
Civil engineering

出雲の自然と風土を、
“次の世代”へと紡ぐために。

太古から出雲に、豊かな恵みをもたらす一方で氾濫を繰り返してきた斐伊川の治水。
東西に長い島根県内の各地を結ぶ山陰道の開通。
すべては次の世代の暮らしを守るために。

古より氾濫を繰り返してきた斐伊川の治水は、出雲の人々の生命と財産を守ることに直結します。また、日本海側に人口が集中する島根県の東西に渡る道路の整備は、人や物の移動をスムーズにし、生活を便利で豊かにします。
そのため私たちは、高度な土木技術と最先端のICT技術を積極的に導入。これまで良くないイメージの3Kと言われてきた土木現場を、「給料」が良く、「休暇」が取れ、「希望」が持てる新3Kとなるよう変革してきました。
まずは誰もが働きやすく、活躍できる現場にすること。その実践を通して、出雲の自然と風土を〝次の世代〟へ紡いでいきます。

事業内容

ドローン

先駆けて「i-construction」を推進

ドローンで3次元測量したデータを基に、土木工事の不確実性を最少化し施工計画を作成。ICT技術の全面的な活用により、生産性向上に全力で取り組み、魅力ある建設現場へ。 若い技術者や女性技術者が活躍できる、安全でスマートな働き方を実践しています。

国や自治体、公共団体からの高い評価

国土交通省中国地方整備局より、「優良工事施工団体」としての局長表彰を通算12回、事務所長表を通算10回受賞。
さらには中国地方整備局長から、「工事成績優秀企業」として、平成30年度から3年連続で認定されています。

工事現場

国や自治体、公共団体からの高い評価

国土交通省中国地方整備局より、「優良工事施工団体」として局長表彰を通算12回、事務所長表彰を通算9回受賞。 さらには中国地方整備局長から、「工事成績優秀企業」として、平成30年度と令和元年度の2年連続で認定されています。

地域住民への説明

地域住民とのコミュニケーションと配慮

公共工事ではどうしても地域住民にご迷惑をおかけすることも出てしまいます。 そのことを工事に携わる一人ひとりが認識し、誠実なコミュニケーションでご理解を得ると共に、苦情にも真摯に向き合っています。

部門と事例紹介

河川工事

斐伊川の美しい景観を守りながら、
河川治水安全性を高めていく。

太古から出雲に、豊かな恵みをもたらす一方で 氾濫を繰り返してきた斐伊川。 その生態系を維持しつつ、災害をおこさないよう 河川整備に全力で取り組んでいます。

神戸川維持工事 (2019年度)

斐伊川放水路及び神戸川の国土交通省出雲河川事務所管理区間において年間を通して行う維持管理工事であり、主に堤防の除草や治水に係る維持管理作業を行った。
治水に係る維持管理作業には神戸川河口域において堆砂による閉塞が起きた場合の浚渫作業、堤防法面・河川護岸や河川管理施設が何らかの影響で機能低下したときの補修作業や対応、河川の流下能力を阻害する幼木や立木の撤去作業等がある。
また、令和元年台風19号の水害時には東北地方に人員や災害対策車(排水ポンプ車・照明車:出雲河川事務所所有)を派遣し、排水作業等の災害対応に貢献した。

斐伊川新田川築堤護岸外第2工事(2018年度)

新田川導流堤の狭小な施工現場において、ICTを活用した情報化施工をおこなった。また施工ヤードが狭く長い施工延長に対し、新田川を挟んだ本川堤防表小段からの大型クレーンによる資機材搬入に切り替えたことで、盛土~法覆護岸工の一連作業の工種毎の手待ちも解消。施工効率を大幅に向上させた。
加えて地域住民に工事への理解を得るために、現場入口に週間作業予定をLED表示板で明示し、地域住民へ情報を提供。隣接する県道出雲三刀屋線の路面及び新田川の清掃・除草を定期的に実施した。

斐伊川放水路大島地区地盤改良工事(2011年度)

変位低減型深層混合処理(CDM-LODIC工法)において、通常の改良杭先端処理に工夫を加えて、先端部の撹拌回数を増やした。また空打部に少量のセメントスラリーを噴射させて、施工基面の地耐力を強化。長尺な改良杭であったが、地盤改良機本体の安定性を向上させ、鉛直性の良い高品質な改良杭の施工をした。
また近接構造物の中電鉄塔(知井宮高松線14号鉄塔)の基礎杭に改良による影響を与えないように、変位吸収孔及び緩衝孔削孔などを行い変位低減対策しながら施工。鉄塔内にある地中傾斜計を計測・監視しながら施工を行い、無事に完成させることができた。

斐伊川放水路新内藤川低水護岸外工事(2008年度)

当初地元から鋼矢板打ち込みに際して、振動が出るのではないかと心配されていたため、鋼矢板の打ち込みを油圧圧入機(無振動型)に変更した。
排水機場建屋の撤去時は最初に油の抜き取り作業をおこなったが、既存の機械設備に油が残存している恐れがあり、河川内への油流出が懸念された。そのため吸水槽入口に油吸着材(マット状のもの)を設置し、油の流出に配慮して施工した。 また、河川内の鋼矢板での締切に際しては、締切鋼矢板のセクション(繋ぎ目)に止水材を塗り水の侵入を最小限に防ぐことで、確実に水替作業をおこない工期内に作業を終えることができた。

道路工事

中海・宍道湖・大山圏域を結ぶ大動脈を、
いつまでも安全で快適に。

出雲・松江・米子という日本海側有数の人口集積地。 各都市を結ぶ道路は、まさに地域経済の血管と言えます。 そんな重要なインフラの安全性を守るため、山陰道の早期開通、 道路メンテナンスに全力で取り組んでいます。

(一)十六島直江停車場線 西代橋 防災安全交付金(橋梁耐震)工事 (2022年度)

大規模地震時における橋の倒壊や落橋を防止することを目的とし既存の床版補強(炭素繊維シート接着)をすることにより、橋梁としての機能確保を行う工事であった。
施工においては、橋梁全幅員が6.0mと狭く片側交互通行規制を行いながらの作業であった。十六島直江停車場線は交通量が非常に多い路線であり、また通学路もあるため工事期間中における第三者災害の防止のために朝・昼・夜と必要に応じて交通誘導員配置人数の調整を行い交通の円滑化を図ることにより無事に工事を完成させることができた。また、近隣通学路もあることから、子供みまもり隊を結成し児童の通学途中での事故防止を図った。

令和3年度国道9号小田地区災害復旧その2工事 (2022年度)

一般国道9号小田地区において、令和3年8月18日に発生した大規模地すべりのため、応急復旧後の同年10月18日より終日片側交互通行となっていた箇所の本復旧工事であった。
大規模地すべり発生個所のため、伸縮計・雨量計等によるリアルタイム計測が行われる中での作業であり、基準値を超えた場合、一般車両通行止め・作業中止となる施工条件であった。
また、法面工事は国道9号とJR山陰本線に挟まれた狭隘な箇所であり、国道復旧作業と地すべり対策作業の両立が求められた。
当工事ではJR近接工事の資機材運搬にモノレール工を提案し、国道復旧工事と法面工事を両立させ、工期内での国道9号2車線開放に尽力した。

十六島直江停車場線 西代橋 防安交付金(橋梁耐震)工事 第3期 (2021年度)

出雲市西代町から斐川町原鹿地内に架かる西代橋の延命を目的とした床版補強工として、床版上面を炭素繊維ストランドシート工法での施工及び、伸縮継手の取替を鋼桁の腐食を防止するために、二重止水構造の伸縮装置の取替をおこなった。
伸縮装置の取替においては、後打ちコンクリートの乾燥収縮・ひび割れを抑制するために、ポリプロピレン製の炭素繊維をコンクリートに均等分散し性能を向上させた。
また、工事施工に伴う通行規制で発生する渋滞時に、付近の通学路を迂回路として通行する車両が多くなる事が想定されたので、児童の登校時に交通事故防止対策として迂回路区間の子供見守り活動をおこなった。

令和2年度出雲湖陵道路三部地区改良第9工事 (2021年度)

山陰道湖陵インターチェンジ(仮称)設置に伴う県道湖陵掛合線および簸川南広域農道の切替工事であった。
複数回の切替および工期内工期がある中での施工であり、工期短縮および第三者の安全確保をする必要があったため、簸川南広域農道の事前嵩上げの提案や道路標示の提案などを行い、工期を遵守しつつ第三者の安全を確保するため尽力した。

(一)十六島直江停車場線 西代橋 防災安全交付金(橋梁耐震)工事 (2019年度)

大規模地震時における橋の倒壊や落橋を防止することを目的とし既存の床版補強(炭素繊維シート接着)をすることにより、橋梁としての機能確保を行う工事であった。
施工においては、橋梁全幅員が6.0mと狭く片側交互通行規制を行いながらの作業であった。十六島直江停車場線は交通量が非常に多い路線であり、また通学路もあるため工事期間中における第三者災害の防止のために朝・昼・夜と必要に応じて交通誘導員配置人数の調整を行い交通の円滑化を図ることにより無事に工事を完成させることができた。また、近隣通学路もあることから、子供みまもり隊を結成し児童の通学途中での事故防止を図った。

出雲湖陵道路常楽寺第1高架橋下部第2工事(2018年度)

コンクリート構造物の品質向上に努めるため、外部足場を防風シートで囲い直射日光を遮ると共に、風を遮断して養生期間中の急激な乾燥を防いだ。それによってコンクリートの養生管理を徹底した。
工事現場が交通量の多い県道直近であったため、現場周囲を仮囲い柵で覆い、第三者の進入を防止して第三者災害の防止に尽力した。

静間仁摩道路大国地区地盤改良工事(2016年度)

スラリー攪拌の施工に、高品質低変位型の工法である大口径機械攪拌深層混合処理工法のRASコラム工法を採用し、周辺地盤や近接の住宅に与える影響を最小限にとどめることに尽力した。
また、深層混合処理は材料(セメント)の搬入が頻繁にあることによる地域住民への負荷が大きいが、『こうじだより』を毎週配布することにより、工事の進捗や安全性を逐次伝えるなど、地域コミュニケーションに努めた。

農業農村整備事業

国民生活の基礎である、
食糧の安定供給に欠かせない農業を支える。

地域社会を支え、国土保全を図るために、農業の持続可能性を高めることが欠かせません。農業用水の確保や農業用道路の整備を通して、農村の環境整備を担っています。

平成30年度農村地域防災減災事業(ため池整備)奥原地区ため池改修工事 (2019年度)

農業用水源としてため池を今後も安全に利用していくための改修を行った。
ため池の堤体は、高い遮水性が求められることから、天然の刃金土に比べて、遮水性・施工性に優れた「おろちの鋼土」を使用した。
また、含水比の管理には特に留意して施工することにより、従来の堤体盛土より施工期間の短縮・高品質な盛土を行うことができた。