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松や桜、杉や檜、ブナや欅…。
日本の代表的な景観には、美しい樹木が欠かせません。
しかし今、気候変動などで、多くの樹木が苦しんでいます。
私たちは菌根菌と樹木の共生関係に着目した、独自のスキームによる樹勢回復に取り組みます。
気候変動や周辺環境の変化により、今、日本の樹木は危機にさらされています。
何百年、ときに一千年を超える樹齢の木々が、ある日突然生命力を奪われてしまう。
そうした悲劇は枚挙にいとまがないのです。
雄々しい姿で知られる、出雲大社の黒松もその一つ。この黒松を何とかお救いしたい。その一心で、私たちは、農学博士の小川真先生から菌根菌について学び樹勢回復について指導をいただきました。
そうして辿り着いたのが「炭で菌根菌と樹木の共生関係を醸成する」という方法。これにより、出雲大社の黒松は往時の堂々たる姿を取り戻すことができました。
これからは危機的状況にある樹木のために、この方法論を広めていきたいと考えています。
Concept
コンセプト
菌根菌と松の共生関係とは?
菌根菌(きんこんきん)とは、植物の根に住みついた菌のこと。菌根菌が土中の養分を根に供給し、松は光合成で得た炭水化物を菌根菌に供給するという共生関係にあります。
しかし、富栄養化によって土中の雑菌が増えると、菌根菌は減少してしまいます。それによって、樹勢衰退が起こるのです。
なぜ『炭八』が有効なのか?
雑菌が生育せず、菌根菌だけを育成するには、土壌をアルカリ性にする必要があります。
炭は、低温で焼いたものは酸性、高温で焼いたものはアルカリ性になります。
800℃近い高温で焼く『炭八』は、アルカリ性が極めて高いため、菌根菌を育成して樹勢回復に導いてくれるのです。
なぜ『炭八』が有効なのか?
雑菌が生育せず、菌根菌だけを育成するには、土壌をアルカリ性にする必要があります。
炭は、低温で焼いたものは酸性、高温で焼いたものはアルカリ性になります。
800℃近い高温で焼く『炭八』は、アルカリ性が極めて高いため、菌根菌を育成して樹勢回復に導いてくれるのです。
松だけでなく、桜や杉の樹勢も回復!
菌根菌と松の共生関係に着目した樹勢回復法は、桜や杉にも有効であることが確認されています。具体的には、須佐神社の“大杉”や段部の“しだれ桜”など、島根県を代表する樹木の樹勢回復に寄与してきました。もし地元の銘木に樹勢衰退の傾向が見られたら、種類を問わず、ご相談いただければと存じます。
樹勢回復の進め方
前原荒神社 黒松の樹勢回復
樹勢回復輪状型改良フロー図
松の根は、菌根菌と共生関係にあります。菌根菌は、土中の養分を根に供給し、松は光合成で得た炭水化物を菌根菌に供給するのです。
しかし、土中が富栄養化すると雑菌が増えて、菌根菌が住みにくい環境となます。これが、樹勢が弱っていく原因です。
そのため菌根菌と相性がよく、雑菌が苦手なアルカリ性の土壌に改良することが、樹勢回復の肝となります。
弊社では、独自に開発したアルカリ性の強い調湿木炭『炭八』を用いることで、松と菌根菌との共生関係を構築し樹勢回復を促します。
ご依頼の流れ
1ご相談
樹勢衰退について、どのような状況にあるのか、
電話またはメールにて、お気軽にご相談ください。ご相談は無料です。
2現地調査
樹木医が、現場とその周辺環境や土壌について、調査させていただきます。
費用については、実費のみとなりますが、ご相談させてください。
3調査報告
調査結果から樹勢衰退の原因を究明。診断書と処方箋を作成し、
提出させていただきます。
4施工計画
調査の結果を踏まえ、樹勢回復のための治療および処置の計画を策定させていただきます。
この時点で、お見積りを提示させていただきます
5施工実施
対象となる樹木について、『炭八』と菌根菌を用いて、樹勢回復処置をおこないます。
6アフターケア
治療後3年間は、対象木の目視などによる経過観察を実施します。
症状の悪化などあれば、随時対応いたします。
主な実績
樹木医と造園技能士からなるスタッフが、その経験と知見とを生かし、
樹勢回復をはじめ公共緑化工事・民間庭園工事・庭園メンテナンスなど、地域の環境緑化に積極的に取り組んでいます。